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県内路線価 下落局面が鮮明に 横浜・川崎では10%超も


 相続税、贈与税課税の土地評価基準となる 2009年分の路線価(1月1日時点)が7月1 日に公表された。
 全国の約37万地点の標準宅地 の平均額を見ると、1平方メートル当たり13万7000 円で前年比8000円減、5.5%の下落となっ た。神奈川県内(2万3692地点)の平均額は 17万3000円となり、前年比3.9%の減であ り、3年ぶりの下落になった。


3大都市圏


 まず、全国動向を見ると、「ミニバプル」と呼ばれて3 年連続で上昇した東京、大阪、名古屋の3大都市圏の 平均額が落ち込んだ。さらに、47都道府県のすべてで 減少するなど、全国的に総崩れの様相を見せた。

 3大都市圏の増減率は東京圏6.5%減、大阪圏 3.4%減、名古屋圏6.3%減であり、前年は14.7%増だった東京圏の下落 が際立つ形だ。  東京都心部での大幅下落を象徴したのが、JR池袋駅前のグリーン大通りだ。 昨年は前年比33.3%も急 騰したが、今年は一転15.9%のマイナスになった。

 こうした落ち込みの背景には、昨年秋の米証券大手リーマン・ブラザースの破 綻を契機に加速した海外投資マネーの引き上げが指摘される。投資マネーの引き上 げか不勧産市況を急速に冷え込ませたと見られている。しかも、世界同時不況の波が 日本を直撃、不動産不況に追い打ちをかけたと言えよう。


周辺都市では


 全国14都市で下落率が5%を超え、横浜、千葉、、福岡の3都市では10%を超えた。
 神奈川の動向はどうか。昨年は県内18税務署すべて で上昇した最高価格の増減率が、今年は横ぱいの戸塚 (戸塚駅東ロバスターミナル前通り)を除く17署で軒並み下落した。

 昨年は20〜38%もの高上昇率を示した横浜、新横浜、川崎などは 急激に下落。中でも新横浜駅前、横浜駅西口は10%を超す落ち幅だった。

 オフィスの空室率が高止まりしている新横浜駅前の 下落率は前年比10.7%と県内最大。不動産市場は「需要がなく取引がない。 売り物件はあっても価格は驚くほど低い。2年前の半 値くらいではないか」とする地元仲介業者の声を神奈 川新聞は伝えている。

 再開発計両が進む戸塚駅前は横ばいで踏みとどま り、昨年は10%超の上昇率だった鎌倉、藤沢は0.9 〜2.4%の下落でとどまるなど湘南ブランドカの底堅さをうかがわせた。県央 地区では「ビナウォーク」でにぎわう海老名駅東口駅前通りが1.5%の下落だった。

 昨年、前年比2.5ポイント拡大した横浜駅西口 パスターミナル前は上昇率全国2位だったが、今年は 10.4%下げた。それでも31年連続で県内1位の座を 守り、1平方メートル当たり価格 は652万円(昨年は728万円)となった。


今後の展望は


 曰本経済の先行きが不透明な中、不動産への投資意 欲か冷え込み、下落基調は2010年後半まで続くと する見方が少なくないようだ。

 今回、高い下落率を示した新横浜駅前について、
「あまりネガティブに考える必要はない。新幹線のぞみ停車駅という利便性は大き い」
(神奈川新聞)
とする見方もある。さらに、
「今が底だろう。今秋くらいから徐々に買い手か出てくるのではないか」
とする地元不 動産仲介業者の声も紹介されている。

 路線価の全国トップは24年連続で東京・銀座5丁目の文具店前。
1平方メートル当たり3120万円、前年比2%減だった。

◆路線価
 1月1日現在の主要な道路に面した1平方メートル当 たりの土地評価額。相続税などの算定基準になる。
 対象は全国で約37万地点。国土交通省か公表する公示地価の約 2万8000地点に比べて大幅に多い。公示地価をべースに、売買実例や不勒産鑑定士 の意見などを参考に算出する。

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